松寿の雛人形は、経年劣化の型崩れを防止する様々が工夫がされています。
まず、一般的な藁胴(わらどう-藁を縛った胴体)ではなく、防虫効果のある樟(くすのき-樟脳の原料)をはさんだ「桐木胴」を使います。
そして、「頭」には一般的な細い串ではなく太い串にして安定感を持たせています。
胴の型部分には針金を埋め込み人形そのものの型崩れを防止しています。
さらには、経年劣化による型崩れ・虫食い・樟脳溶解が無いウレタン素材を胸元や足元に使用しています。
これは【特許 第4389193号】として登録されています。
外から見えない胴体を作り込んでいるのは全国でも松寿だけです。
絵羽あわせとは着物の柄合わせのことをいいます。松寿では殿の胸元の柄を合わせて裁断し、仕立てています。 生地の用尺(必要m数)もその分余計にかかりますが、装束の柄の美しさをを効果的に演出します。